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むくみとは?
「むくみ」とは、皮下組織に体の中の水分が異常にたまった状態のことをいいます。
原因としては、心臓病、腎臓病、肝臓病、腹膜炎、女性の更年期障害、妊娠中毒症など
病気による場合と、栄養障害による場合とに分かれます。
病気の場合は医師の診察をうけ、早めの治療が大切です。
これといった病気もないのにむくむ場合は、栄養障害が原因と考えていいでしょう。
栄養障害によるむくみには、
塩分の取り過ぎによるミネラル類のアンバランスと栄養不足が考えられます。
体質的な要素もありますので、すぐに治るとはかぎりませんが、毎日の食事に気をつけて、
栄養のバランスを見直すことがもっとも大切といえます。
また体のなかの余分な水分を取り除くためには、
「むくみ」を重くするナトリウムを含んだ食塩や化学調味料を控え、
水分の摂取量を調節することが大切です。
あずき、きゅうり、りんごなど利尿効果のあるものを食べるようにし、
たくさん尿を出す方法もあります。
とくにカリウムを含むきゅうりなどは、
「むくみ」をうながす体内の余分な塩分も除きますので、一石二鳥の効果がのぞめます。
むくみに効く食べ物①
「むくみ」には利尿効果のある食べ物を積極的に利用すると効果があらわれます。
きゅうりにはすぐれた利尿作用があり、カリウムも含みますので、
体内から余分な塩分(ナトリウム)をのぞいてくれます。
肝炎などによるむくみには皮のほうが効果的です。
きゅうりの皮を30グラムほどを、500mlの水でゆっくりと半量まで煎じ、
これを1日2,3回に分けて飲みます。
また、りんごは体内の余分な塩分を排泄するカリウムが豊富です。
りんごの皮に多く含まれるペクチンは、血中のコレステロールの増加を抑える効果があります。
とくに心臓病によるむくみには黒焼きが良いといわれます。
皮付きのりんご一個を1センチくらいに薄切りにし、
アルミホイルに包んでフライパンで黒焼にし、粉末にします。
その粉末を1回5,6gずつ湯にとかして飲みます。
高血圧や動脈硬化が心配な人は、
毎日の食事に皮付きのまま生のりんごを食べると良いでしょう。
あずきもさまざまな「むくみ」に効果を発揮します。
あずきに含まれるサポニン成分には強力な利尿作用があります。
よく洗ったあずき30グラムに水500mlを加え、弱火で半量まで煎じます。
この汁を一日3回に分けて空腹時に飲みます。
むくみに効く食べ物②
かぼちゃの種にも利尿作用があり、「むくみ」の改善に効果があります。
またかぼちゃの種は脂質、タンパク質、カロチン、ビタミンB1、B2、Cも豊富に含みます。
かぼちゃの種を干して炒ったもの10~20グラムほどを、水600mlで半分の量になるまで煎じ、
1日数回に分けて飲みます。
冬瓜(とうがん)にもすぐれた利用促進効果があります。
腎臓病や水太りぎみの人のむくみ解消に効果的です。
天日で乾燥させた果皮20グラムほどを水400mlで半分の量になるまで煎じ、毎日のみ続けます。
また、そら豆には血圧を下げ、利尿をうながす効果があります。
むくみを取るには、
新鮮なものよりも乾燥させて数年たったものがより効果的といわれています。
乾燥したそら豆5グラムを水600mlで半分の量になるまで煎じ、
1日3回に分けて空腹時に温めてのむと効果的です。
とうもろこしのひげにもすぐれた利尿作用があります。
漢方では南蛮毛といい、肝臓病による「むくみ」に効果的です。
乾燥させたとうもろこしのひげ8~10グラムを、水500mlで半分の量になるまで煎じます。
これをこして、一日数回に分けて空腹時に飲みます。
むくみに効く食べ物③
モモの花にもすぐれた利尿効果があり、「むくみ」の解消に役立ちます。
モモは花、果実、種子のすべて薬効がありますが、
とくに花の成分であるケンフェロールには、利尿効果があります。
ただし、作用が強いので、妊婦や虚弱体質のひとにはむきません。
乾燥させたモモの花を手でよくもんで粉末にし、
この粉末3~5グラムほどに水200mlをそそいで飲みます。
蜂蜜を加えると飲みやすいでしょう。
スイカにも利尿効果があります。
すいかに含まれるアルギニン、シトルリン成分のためです。
すいか2,3個の果肉をミキサーなどでしぼり、その果汁を鍋に入れて、
焦げ付かないようにかき混ぜ、弱火でゆっくり煮詰めます。
5~6時間ほど煮詰めて、ハチミツよりもゆるいくらいになったらできあがりです。
このすいか糖を1回大さじ1杯とし、1日3回、食膳に湯にとかして飲むと良いでしょう。
すいか糖は1年くらい冷蔵庫で保存できますので、つくりおきしておくと大変便利です。
しそ科の多年草、ウツボグサにもすぐれた利尿効果があります。
乾燥させた花の部分15グラムほどを水400mlで半分の量になるまで煎じ、1日3回温めて飲みます。
足のむくみ
長い間、立ち仕事をしていると靴やブーツがきつく感じるのは「足のむくみ」のせいです。
「足のむくみ」は、体の新陳代謝が悪くなり、身体の水分をうまく循環できず、
リンパの働きが悪くなる事で足が膨らんでしまう状態のことです。
簡単にいえば、足に水分が溜まっている状態といえます。
また、足が太くなるのは「むくみ」が原因の場合が多いそうです。
足のむくみやすい人は冷え性が多いといわれています。
冷えは冬だけでなく、真夏でもおこり、手足の先といった末端冷え性のむくみは、
仕事が終わる頃には
足首やふくらはぎがパンパンに張って足元がだるくなり、つらい症状です。
「むくみ」には、硬くなった足の筋肉をやわらかくほぐすフットマッサージが効果的です。
特に、ふくらはぎがもっとも重要な部位で、ふくらはぎのコリをほぐし、
足の血流を回復していくと、毎日のむくみの発生がなくなってきます。
人によってはふとももにもコリが生じていますので足全体をほぐすと良いでしょう。
さらに、足をまた硬くさせてしまわないために、自分に合った靴を選び、
フィッティングの調整をすることも大切です。
むくみのチェック
むくみは、顔、足、手など様々な個所にあらわれます。
自分自身でチェックし、むくみがないかどうか気をつけておくとよいでしょう。
1 血色が悪い、
2 顔色が青白い、
3 肌にハリがない、
4 手足が冷えやすい、
5 肌が弱い、
6 鎖骨がはっきり見えない状態である、
7 筋肉があまりついていない、
8 足のすねを押すとへこむ、
9 靴下のゴムのあとが残る、
10 アキレス腱をつまめない、
11 フェイスラインがぼんやりしている、
12 まぶたが重苦しい、またははれた感じがしている、
13 手をにぎるとごわごわしている
以上の項目で当てはまる個所が多い場合は日常的にむくみが出やすいので注意が必要です。
またライフスタイルの中にむくみの原因があります。
1 仕事で立ちっぱなし、座りっぱなしである、
2 運動不足である、
3 身体を動かすのが嫌い、
4 不規則な生活である、
5 ストレスが多い生活をおくっている、
6 慢性的に寝不足である、
7 冷え性である、
8 塩辛い食べ物が大好き、
9 ダイエットをしている、
10 きつい下着をつけている、
以上10点にあてはまることが多い場合はむくみになりやすいライフスタイルを送っているといえます。
顔のむくみ
顔のむくみは、顔の皮膚の下の組織に水分がたまることで起こります。
水分は高いところから低いところへ流れるので、
夜寝ていて朝起きたときに一番顔のむくみがみられます。
またビールや日本酒などアルコールを多く飲みすぎると、
血液中のアルコール濃度が高いことで血管が拡張してしまい、
リンパによる水分の処理が間に合あわず、むくみが生じます。
顔の中でも特にまぶたがはれぼったくなることが多いのは、まぶたの皮膚が薄く、
たるんでいるので水分がたまりやすいのです。
また寝不足、枕を使わなかったときや、うつぶせ寝をしたときにむくみが出る場合もあります。
顔のむくみが気になる場合は、お 酒はほどほどにし、飲んだら早めに就寝して、
翌日は早めに起きると良いでしょう。
朝起きて、むくみを感じた場合は「顔体操」が効果があります。
顔のパーツを思い切り真ん中に寄せるようにくしゃくしゃにしたり、
眼と口を大きく開いて閉じてを繰り返したり、口で思い切り「イーッ」と言ったりします。
さらに、ゆっくりと首の運動を追加し、水分が顔から出ていくように促します。
むくみとセルライト
むくみが生じると、むくみによりたまった水分や老廃物が脂肪細胞とくっついて、
セルライトになってしまうことがあります。
セルライトとは、肌の表面にオレンジの皮のような凹凸になってあわわれるもので、
脂肪の増加によって起こります。
セルライトは普通の脂肪とは違い、不要な水分や老廃物が一緒になって肥大したもので
、いったんできてしまうとなかなかとれません。
セルライトはヒップや太ももなど特に下半身にできやすく、
皮膚をつまんで表面にオレンジの皮のような凹凸が現れたらそれがセルライトです。
セルライトは血管やリンパ管などを圧迫し流れを妨げてしまいます。
むくみのあるところがさらにむくみやすくなってしまい、むくみがセルライトになり、
セルライトもまたどんどん増えるという悪循環になります。
セルライトができると冷えや血行不良によりむくみがさらに悪化する可能性があります。
また、基礎代謝が落ちてしまいますので、
運動やダイエットをしてもセルライトをとるのは難しくなります。
妊娠中のむくみ
妊娠後期(28週目以降)には、誰でも少しはむくみがみられ、
多くの妊婦さんが体験することです。
特に暑い日、長いこと立っていたり、じっと座っていたなど
同じ姿勢をとっていた日にはむくみがひどくなります。
原因は女性ホルモンのバランスの変化、鉄分不足による貧血、塩分過多、
運動不足による新陳代謝低下、カロリー過多など、様々考えられます。
妊娠中のむくみは、靴がきつい、ソックスが食い込む、指輪が抜けない、
足首が象のように太くなるなどの自覚症状が出てきます。
昔ながらの方法として向うずねを押してみて、
指のあとのへこみがなかなか消えなければ、むくんでいる証拠です。
対策としては、1日にコップに7~8杯の水を飲む、塩分を控える、
足の下にクッションを置いて足を高くした姿勢で寝る 、プールで泳ぐ、
ぬるいお風呂にゆっくりつかるなどがあります。
休んで軽くなる程度のむくみは心配ありませんが、
中毒症の症状として出るむくみには注意しないといけません。
驚くほど 急にむくんだり、心臓から上がむくむ、頭痛がする、目が チカチカする、
肝臓が痛むなどの症状が出たら、すぐに担当医に相談をしましょう。
睡眠とむくみ
上手な睡眠を取り入れることでむくみを解消することができます。
睡眠不足や、睡眠の質が悪く、疲労がたまった状態が続くと
二酸化炭素などの疲労物質が細胞内に蓄積され、
細胞が酸素不足の状態になってしまいます。
酸素不足になった細胞に酸素をおくるため、血管が拡張し、血流量が増えるのですが、
静脈から回収する水分量が追いつかないために余分な水分が皮下組織にたまってしまいます。
これがむくみとなってしまうのです。
上手な睡眠をとるためには、寝る前にストレッチなど軽く運動をし、筋肉の緊張をほぐしたり、
半身浴で40℃位のぬるめのお湯にゆったりとつかりリラックスをしたり、
夜更かしをしないことも心がけると良いでしょう。
また、枕の高さを調節してみたり、寝る前に照明を少し暗くしてリラックスしたり、
枕元にラベンダーなど安眠効果のある
エッセンシャルオイルを置いたりすることも効果があります。
足のむくみやすい人は足枕やバスタオルなどを折りたたんで
足を少し高くして寝るとむくみが解消されます。
工夫をした上手な睡眠を取り入れ、むくみを解消しましょう。
腎臓病とむくみ
むくみは腎臓病によくみられる症状です。
水分の調節をする腎臓の機能が低下した腎臓病のむくみは、おもに顔に出ます。
目のまわりがどんよりとはれてむくみ、まぶたが重く、うっとうしい感じです。
顔のむくみは、特に寝起きの朝、現れやすいでしょう。
しかし腎臓病のむくみも、ある程度以上になってくると、
顔だけでなく、足にも現れるようになります。
腎臓病のむくみにも様々な症状があります。
ネフローゼ症候群の場合、腎臓病の中でも最もむくみの症状が強くなります。
ネフローゼ症候群は、むくみの要因が幾重にも重なってあらわれ、
顔も手も足もぶよぶよにはれます。
あお向けに寝ていると背中や腰もむくみ、腹腔にも水が漏れて、腹全体がふくれあがります。
特徴的なのは頭の皮にまでむくみがあらわれ、
後頭部の皮膚がむくんで、指で押すとくぼみます。
このようなむくみの症状はネフローゼ症候群以外にはみられません。
また、急性腎炎の場合は、朝起きたとき顔やまぶたにむくみがでます。
慢性腎炎の場合はほとんどむくみの症状はみられません。
このように腎臓の機能が低下して腎不全になると、
水分の調節が上手くいかないことでむくみの症状が強くみられることが多いのです。
軽い運動でむくみを解消
接客業などで一日中立ち仕事をしていたり、
長時間のデスクワークでパソコンにむかっていたりなど、
長時間同じ姿勢を続けると静脈やリンパの流れが悪くなり、むくみを生じます。
長時間飛行機に乗っていると、降りる時に靴が履きにくくなっているのもむくみのためです。
運動が嫌いで、身体をほとんど動かさず運動不足でいると筋肉が減って、
筋力が衰えてしまい、血流が悪くなるのでむくみやすくなります。
むくみやすい人は、軽い運動をこころがけることで、むくみを解消することができます。
デスクワークの多い人は時間が空いたときに座ったまま足首を回したり、
背伸びをするなど、軽いストレッチで体を動かし、むくみを予防すると良いでしょう。
通勤やお昼休みなどちょっとした距離は積極的に歩いたり、
エレベーターを使わず階段を使うと足の筋肉が鍛えられ、むくみの防止になります。
歩くときにはなるべく歩幅を大きく、猫背にならないように姿勢に気をつけて歩きます。
そうすれば、足の裏側の筋肉が鍛えられ、むくみの予防になります。
立ち仕事の多い人は、時々爪先立ちになってふくらはぎをよく伸ばすと、
足の血行がよくなり、むくみ予防に効果があります。
階段などの段差を利用してかかとの上げ下ろしなどをするのもお勧めです。
ストレスとむくみ
仕事や対人関係などで長期間強いストレスを受け続けていると、
自律神経の働きが乱れて血行が悪くなりむくみの原因になります。
ストレスをうまく解消し、むくみも解消しましょう。
不規則な生活で睡眠不足になったり、ストレスでイライラすると、
不安や心配ごとなどなどの悩みで交感神経が優位になり、
血管が収縮し血流が悪くなってしまいむくみが生じます。
日常的にストレスがあると、人間の呼吸は自然に早く浅くなっています。
呼吸が浅いと十分な酸素が細胞に行き渡らず、血流が悪くなります。
ストレスを感じたときは、ゆったりとした気持ちを持ち意識的に腹式呼吸をしてみるとよいでしょう。
おなかの上に手を置いて、息を吸ったときにおなかがふくらみ、
息を吐ききったときにおなかがへこむように、
鼻から大きく息を吸いゆっくりと口から吐き出します。
ストレスを全くなくしてしまうことは難しいかもしれません、
好きな音楽を聴いたり、アロマテラピーでゆったりくつろいだり、
スポーツでストレス発散ををするなどライフスタイルにリラクゼーションを取り入れ、
自分に合ったストレス解消法を探してみましょう。
リラックスした時間を持つと、血管が拡張し血流がよくなり、むくみの解消にもつながります。
むくみに効く簡単マッサージ
むくみやすい人や、むくみを感じた時などに、
誰でもどこでもできる簡単マッサージがあります。
むくみに効く簡単マッサージをする場所は、耳、手の指、足の指です。
耳は、耳の付け根から耳のふちまで、
耳が暖かくなるまでていねいに指のはらで揉んでいきます。
耳がかたくなっていたり、痛みを感じる場合は、
やさしく引っ張るなどして柔らかくマッサージしていきましょう。
手の指は、指全体を1本ずつ、指の付け根から指先に向かって優しくもんでいきます。
親指から小指まで順に両手の指を1本ずつ、爪の横をつまんで軽くゆすります。
また、爪をはさむように爪の横を押さえたり離したりを繰り返しマッサージます。
痛みを感じる指は少し長めにマッサージします。
足の指は、両足の親指から小指にむかって1本ずつぐるぐる回したり、
引っ張ったり伸ばしたりしてストレッチします。
また、指の付け根から指先に向かってていねいに揉みほぐします。
むくみに効く簡単マッサージをあいた時間でこまめに揉みほぐしていると
全身の血行がよくなり、むくみの予防や改善に効果的です。